CUDA™ 5.0 開発環境をインストールする (Windows版)

対象 GPU CUDA 5.0 インストール Windows 7, 8

 PGIアクセラレータ™ コンパイラを使用する前に、NVIDIA社の CUDA™ 開発環境をインストールしておく必要があります。ここでは、 一例として、Windows 7 上に CUDA 5.0 環境をインストールする手順を説明します。なお、Windows 8 等でも同じ手順となります。ここでの前提は、ハードウェアシステムの中に、NVIDIA 社の GPU が実装されていることとします。
2012年12月14日 Copyright © 株式会社ソフテック 加藤

必要とするハードウェア、ソフトウェア環境

 PGIアクセラレータ™ コンパイラを使用するためには、NVIDIA社の CUDA-enable な GeForce、Quadro、Tesla カードを有した CUDA ソフトウェアがインストールされたシステムが必要です。サポートされる GPU の詳細なリストは、NVIDIA の ウェブサイトでご覧下さい。http://www.nvidia.com/object/cuda_gpus.html
なお、現在、Windows上に搭載している GPU ボードの型番を調べたい場合は、「コントロールパネル」ー「システム」ー「デバイスマネージャ」を開きます。以下の例では、GTX 480と不明なボードの二つの グラフィックボードが実装されているのが分かります。この不明なボードは、新しい GPU ボードでこれに対応するドライバーが実装されていないような状況が以下の表示例です。新しい Tesla K20(Keplar)シリーズのボードなども、対応ドライバーが実装されていない場合、以下の例とは異なる別のデバイス配下で表示されることもあります。

GPU

 不明となっているボードに関するディスプレイドライバーをNVIDIA社のサイトからダウンロードして実装します。

GPU

ドライバーをインストールすると、以下のようにボード名が明示されます。

GPU

 Windows システム上で NVIDIAの最新ドライバーコンポーネントをインストールしておく必要があります。

  • 搭載GPUボード用の最新のディスプレイ・ドライバーへの更新。 (ドライバーのダウンロードサイト) この NVIDIA社のサイトから適切な最新ディスプレイ・ドライバーをダウンロードして、このインストールを実施します。

 次に、NVIDIA の Webサイト( http://developer.nvidia.com/cuda-downloads ) から、CUDA 5.0 用の CUDAソフトウェアをダウンロードします。これらは、PGIコンポーネントではありませんので、NVIDIA 社によってライセンス並びにサポートされます。なお、CUDA 5.0 から、CUDA ドライバー、Toolkit、SDK samples の3つのコンポーネントが一つのファイルに含まれております。Windows の OS が 32ビットの場合は、32bit用、64ビットの場合は、64bit 用を選びダウンロードします。

  • cuda_5.0.35_winvista_win7_win8_general_64-1.msi

CUDA ソフトウェアのインストール

 今回は、Windows 7 (64bit) にインストールするため、上記のサイトから Windows 7/8/vista (64bit) 用のソフトウェアをダウンロードします。これらは、「管理者権限」でインストールを行います。

Windows上でのインストール

 Windows上でのCUDAドライバー/Toolkit等のインストールは極めて簡単です。ダウンロードしたファイルをダブルクリックするだけで、インストールが開始され、ウイザード形式で指示するだけでインストールが完了します。デフォルトでは、CUDA ドライバー、Toolkit、SDKサンプルの全てがインストールされます。CUDA Toolkit に関してはインストールしなくても、PGIコンパイラは動作します。PGIコンパイラは、PGIソフトウェアの中にバンドルされた CUDA Toolkit のサブセットを使用します。

CUDA ソフトウェアのウイザード例

driver画面

CUDA Toolkit のインストール途中

driver状況

CUDA ドライバーのウイザード完了

toolkit

 以上で、CUDA の開発環境のセットアップは終了します。

実装したCUDA ドライバーのバージョン確認

 実装した CUDA Driver のバージョンを確認するには、デスクトップ上の PGI Workstationのアイコンをダブル・クリックして、あるいは、PGI Visual Fortran のコマンドプロンプトを起動し、PGIコマンド・プロンプト用のウィンドウを開きます。その上で、PGIのコマンドである "pgaccelinfo.exe" コマンドを実行します。以下のような出力が現れます。この中で、CUDA Driver Version として表示された番号が CUDA ドライバーのバージョンに相当します。5000 の場合は、 CUDA 5.0 ドライバーがインストールされていると言う意味になります。

PGI GPU 用コンパイラ情報サイト