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Linux上に FLEXlm ライセンスサーバを設定した際

Windows 上からコンパイルする時に反応が遅い問題

【FLEXlmライセンスマネージャ】PGI のフローティングライセンス用の FLEXlm ライセンスサーバを Linux 上に設定しています。Windows 上のコンパイラを使用する際、コンパイルを終了する時間が遅く、15~45秒に達する Windows PC があります。しかし、別の Windos PC では、こうした現象はありません。問題の解決策を教えてください。
2016年3月初稿
© 株式会社ソフテック

Question(症状)PGI のフローティングライセンス用の FLEXlm ライセンスサーバを Linux 上に設定しています。Windows 上のコンパイラを使用する際、コンパイルを終了する時間が遅く、15~45秒に達する Windows PC があります。しかし、別の Windos PC では、こうした現象はありません。この問題の解決策を教えてください。

Answer

この問題は、Windows (クライアント)側から FLEXlm ライセンスサーバへPGIコンパイラの使用権を獲得するために通信する際、当該 Windows システム自身の hostname lookup (名前解決)で時間が掛かり、その結果、FLEXlm ライセンスサーバからの反応が遅くなることに起因しています。組織ネットワーク上の Windows システムに関わるネットワーク・コンフィグレーションに依存した原因となります。

当該 Windows PC のネットワーク・コンフィグレーションの設定を以下の二つのどちらかの変更を実施して下さい。(1)の方法の方をお勧めします。

  • (1) デフォルトの DNS suffix を指定する方法

     DNS(Domain Name Service)のために組織の domain name を明示的に指定してください。Windowsの初期設定時に、大方、以下の指定が行われていない PC が多いです。「コントロールパネル」-「ネットワークと共有センター」-「ローカルエリア接続」-「プロパティ」-「ネットワークプロトコルバージョン4(TCP/IP4) 」-「プロパティ」のウイザード画面を開きます。次に「詳細設定」を開き、「DNSタブ」を選択すると、以下の画面が現れます。赤枠で囲まれた部分を確認してください。

    以下のように、DNSサフィックス欄に組織の名前解決を行うためのドメインネームを記載して下さい。また、「DNSに登録する」は必要ないでしょう。

  • (2) NetBios over TCP/IP を無効にする方法

     「コントロールパネル」-「ネットワークと共有センター」-「ローカルエリア接続」-「プロパティ」-「ネットワークプロトコルバージョン4(TCP/IP4) 」-「プロパティ」のウイザード画面を開きます。次に「詳細設定」を開き、「WINSタブ」を選択すると、以下の画面が現れます。赤枠で囲まれた部分を確認してください。一般的には「既定値」となっています。これを明示的に「NetBios over TCP/IP を無効にする」と設定して下さい。なお、この副作用は、Windowsのドメインネットワーク上の他の PC・printers との「共有」が出来なくなる場合があります。