PGI の F77, F2003, C, C++ に共通なコンパイラ・オプションを一覧としてまとめました。オプションの意味をクイックに調べたい時に有用です。また、本ページの下段では、よく使用するコンパイラ・オプションを利用目的別に整理しました。
【コンパイルオプション一覧】
PGIコンパイラとツールのコマンド名
コンパイラ/ツール | 言語、ツール内容 | コマンド名 |
---|---|---|
Fortran | Fortran77/Fortran90/Fortran95/Fortran2003 コンパイラ (F2008一部取込) |
pgfortran pgf95 pgf90 のいずれか |
C | ANSI C11 コンパイラ | pgcc |
C++ GNU 4.8~8.1 ABI互換 (Linux & OS X only) |
ANSI C++17 コンパイラ(GNU C++ ABI 互換コンパイラ) PGI 13.1 以降、Linux上では pgc++ コマンドを推奨する |
pgc++ |
PGI Profiler | OpenACC/CUDA Fortran/OpenMP 並列対応性能解析プロファイラ | pgprof |
PGI 2016 以降、Linux、OS X、Windows において、従来から使用してきました pgcpp(pgCC) コマンドによる C++ コンパイラは廃止されました(終息)。なお、Linux 並びに OS X 用製品に関しては、PGI 2015 より並行に提供してきました pgc++ コマンドによる C++コンパイラが今後のデフォルトコンパイラとなります。明示的に、pgc++ コマンドをお使いください。pgc++ コンパイラは基本的に、ほとんどの言語機能とオブジェクト(ABI互換)に関して GNU C++(g++) のものと互換性を有します。但し、pgc++ と g++ のコマンド・オプションに関しては互換性がありません。従来の pgcpp(pgCC) コマンド・コンパイラは、Linux、OS X、Windows版を含め、 PGI 16.1 以降、全て廃止されます。
これに伴い、Windows 版の C++ コンパイラ処理系自体が、PGI 2016 以降、製品として廃止され、Windows 版に関しては、C 言語コンパイラと Fortran コンパイラをバンドルした製品と Fortran 単独製品の二つの提供となりました。PGI 16.1 以降の PGI Fortran/C 製品ライセンスを購入いただいた場合でも、Windows 版 C++ コンパイラを使用したい場合は、旧 PGI 15.10 をインストールしていただきますと、旧バージョンのコンパイラを使用することができます。
一方、Linux ならびに OS X 版の C++ コンパイラに関しては従来通り、GNU ABI 互換の C++ コンパイラとして、PGI 2016 以降も継続してご提供してまいります。