2023年高性能Fortran推進協議会 特別講演会
メイリングリスト参加者各位
現在,ISO/IEC Fortran Committee WG5においては,Fortranの新機能であるGenericsが,2028年の公開を目指して議論が進められています.そこで,このGenerics機能についての最の情報を紹介するため,現地/オンラインのハイブリッド形式で本特別講演会を企画いたしました.併せて,日本において積極的に活動しているFortranコミュニティの活動も紹介いたしますので,本特別講演会への御参加を検討いただければ幸いです.
■特別講演会案内Webページ
https://site.hpfpc.org/home/events/202308lecture
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2023年高性能Fortran推進協議会 特別講演会
■日程/場所
日時:2023年8月25日(金) 14:40 – 16:40
場所:TKP名鉄名古屋駅カンファレンスセンター ルーム9E(名古屋市中村区名駅1-2-4 名鉄バスターミナルビル9階)
Zoomを用いたオンライン
アクセス:
・https://www.kashikaigishitsu.net/facilitys/cc-meitetsu-nagoya-eki/access/
・Zoomの接続情報は,参加登録時に取得していただくようお願いいたします.
■主催
高性能Fortran推進協議会
■後援
PCクラスタコンソーシアム(予定)
■参加登録
参加費:無料(ただし,参加登録が必要です.)なお,意見交換会は会費制です.
現地参加定員:先着30名
オンライン定員:先着150名
〆切:2023年8月11日(金)
■プログラム
14:30:受付開始
14:40 – 15:40:Fortran 202Y規格の検討状況と日本の取組み
岩下 英俊
情報処理学会情報規格調査会 SC22/WG5 Fortran WG小委員会 主査
高性能Fortran推進協議会 幹事
概要:Fortran 90の配列式とモジュールは,Fortranをモダンな言語に変えた.Fortran 2008の共配列(coarray)は,Fortranを並列プログラミング言語にした.そして今,2028年の公開を目指して,ジェネリックプログラミングが議論されている.これが実現すれば,データ型に依存しない抽象的・汎用的なソースコードの作成が可能になるはずだ.しかし未だ問題は多い.性能は本当に担保されるのか.書式はもっと簡単にできないか.エラーメッセージは利用者に理解できるものになるか.
発表者らはこれを傍観できないと考えて議論に参加し,対案を提出して落とし所を探っている.本講演では,検討経緯,主な論点,日本の提案とその反響などについて,最新の情報をお伝えしたい.
15:40 – 16:40:あるFortranコミュニティの紹介とFortranへの提言
出川 智啓
モダンFortran勉強会, 合同会社Ricerca
概要:Fortranは広く使われているが,オンライン・オフラインにおけるコミュニティ活動や情報公開は,あまり活発ではない.発表者は,Fortranが対象とする問題に対して,既存のレガシーコードと上手く付き合いながら,ソフトウェア工学的な知見も導入しつつ,開発および保守管理を効率化するうまいやり方を模索する場を設けたいと考え,2019年にモダンFortran勉強会を立ち上げた.
本講演では,その活動や,国内外のFortranコミュニティとの交流を紹介し,それらの活動を通して見えてきたFortranの問題について提言したい.
17:30 – 19:30:意見交換会(詳細未定)
(会費:一般3,000円,学生1,500円)
以上です.
よろしくお願いします.