ATOS32開催のおしらせ(5月23日)
MLの皆様:
お世話になっております九州大学の大島です。
自動チューニング研究会(AT研)では5月23日(金)に
オープンアカデミックセッション(ATOS)を開催します。
どなたでも参加可能ですのでぜひ参加をご検討ください。
重複して案内を受け取られた場合はご容赦ください。
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第32回AT研究会オープンアカデミックセッション(ATOS32)
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自動チューニング研究会(AT研)では、ATやATに関連する話題についての
オープンな(どなたでも参加可能な)研究会を不定期に開催しています。
今回は以下の2件の講演を行います。終了後に懇親会も行います。
詳細と参加申込については以下のURLをご確認ください。
https://atrg.jp/ja/index.php?ATOS32
・日時:2025年5月23日(金)16:15〜17:45
・会場:工学院大学 新宿キャンパス 28階 第4会議室
・講演1
講演者:西口 浩司(名古屋大学)
題目:DeepSDFに基づく3D生成AI:21,998ケースの衝突解析データによる訓練と性能評価
概要:近年,AIを用いた3D形状生成,特にText-to-3Dモデルの進展は著しい.
しかし,既存手法の多くはCLIPなどの事前学習済みモデルに依存しており,
力学的特性を考慮した3D形状生成には適していない.その要因のひとつは,
力学情報を含む3D形状データセットが不足している点にある.本研究では,
力学的特性を条件とするDeepSDFベースの3D生成モデル(Parametor-to-3Dモデル)
を提案する.トポロジー最適化とオイラー型弾塑性衝突解析を組み合わせ,
スーパーコンピュータ「富岳」により合成した21,998件の
自動車クラッシュボックス形状データを用いて,モデルの学習を行った.
高さ,奥行き,幅,衝突吸収エネルギーといった力学的パラメータを入力とし,
それらの条件を満たす3D形状を高精度に生成する
モデルの性能を評価した結果について報告する.
・講演2
講演者:荒木 拓也(NEC)
題目:実行時コンパイル技術によりプログラム書き換え無しにpandas処理を100倍以上高速化
概要:pandasはデータ分析において非常に頻繁に用いられるライブラリである。
一方、pandasはその処理速度が遅く、データ分析処理のボトルネックとなっていた。
この問題を解決するため、我々はpandasによるデータ処理を高速化するライブラリである
FireDucksを開発している。FireDucksはライブラリ内にJITコンパイラが組み込まれており、
実行時に高度な最適化を行うことで高速化を実現する。
また、個々の処理の実行にはcuDFを用い、その高速な実装を活用する。
これにより、pandasとの高い互換性を保ちながら、高速な実行を実現した。
TPC-Hベンチマークを用いた評価では、pandasと比較して100倍以上の性能向上を達成した。
ユーザはpandasプログラムを書き換えることなく、GPUを用いた高い性能を利用することができる。