2009年のHPC(その五)

HPC関係者の皆様
 
「平成の語り部」小柳義夫です。電子ジャーナルHPCwire Japan https://www.hpcwire.jp/
に連載中の『新HPCの歩み』は、2009年の中ほどに来ています。先週の2009年(h)(第284回)は「国内会議(その二)」今週の2009年(i)(第285回)は、「日本の企業」「標準化」です。最初からですが、「標準化」や「性能評価」など世界共通の話題は、日本と世界に間に置いています。
 
会議のプログラム(特に企画した部分)を意識的に掲載していますが、主催者のページからは消えて行くことが多いので、歴史的記憶として載せています。当時の関心事などがわかって面白い。
 
今年のSACSISでは、「クラスタシステム上での並列プログラミングコンテスト」を開催したが、16チームがエントリーしたものの、予選に参加した2チームも予選問題が通過できず、全員敗退でした。
 
Hokkeは年の初め頃から年末に移動したので、今年は11月に第2回目のHokkeが開催されました。
 
富士通は、次世代スーパーコンピュータ計画で日本電気・日立がベクトル部を分担することになっていた3月に、超並列用のプロセッサVenus(SPARC64 VIIIfx)の仕様を公開しました。
 
サン・マイクロシステムズ社は、身売りの噂が飛び交っていましたが、東京で各種セミナーを精力的に開催しました。
 
グリッドの雲行きが怪しくなってきましたが、筆者たちは、シチリア島カターニアで開催されたOGF (Opern Grid Forum) 25に参加しました。場所もよかったのか600人が参加しました。日本で作成しているグリッドシステムガイドラインを伊藤智氏が説明しました。このガイドラインは2009年後半にJIS化の議論が進み、翌年の平成22年2月22日、なんと2のゾロ目の日にJISとして正定されました。De factoの世界であるグリッドをde jure規格にするなど、空前(そして絶後)でしょう。
 
次回は、アメリカ政府の動き、ヨーロッパの政府関係の動き、中国の動きなどです。
 
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小柳義夫