Version 22.5
Release Notes原文
当ページは原文の意訳となっております。
1. 新機能について
NVIDIA HPC SDK 22.5にようこそ。NVIDIA HPC SDKはCPU, GPU, インターコネクトといったHPCプラットフォーム全体のプログラム開発を可能にするコンパイラとライブラリの包括的パッケージです。
HPC SDKの22.5リリースは、主に 重要な機能と性能の改善を含む、保守と障害修正リリースです。
2. リリースに含まれる各コンポーネントのバージョン
各コンポーネントについて、バージョン番号が記載されております。各バージョンについて詳細を確認したい場合は原文の表をご確認ください。
3. サポートされるプラットフォーム
3.1. プラットフォーム要件
x86_64向けのHPCコンパイラで作成されたプログラムは、Sandy Bridgeおよび新しいインテルCPUやBulldozerおよび新しいAMDのCPUを含むAVX命令を必要としています。POWERアーキテクチャの POWER 8 およびPOWER 9 CPUがサポートされています。ArmアーキテクチャではArm v8.1アーキテクチャが最小要件です。
Table 2にGCCの最小バージョンが記載されています。CUDA tookkitとNVIDIA Math Libraryの最小要件にすいてはNVIDIA CUDA toolkitのドキュメントを参照願います。
詳細は原文の表をご確認ください。
3.2. サポートされるCUDA Toolkitのバージョン
NVIDIA HPC SDKは、NVIDIA GPUを用いたプログラムをビルドする場合にCUDA Toolchainの機能を使用します。すべてのNVIDIA HPC SDKは必要なCUDAコンポーネントをインストールディレクトリにインストールします。インストール先のパスは [install-prefix]/[arch]/[nvhpc-version]/cuda です。
GPU用にコンパイルされたプログラムを実行するためには、GPU搭載システムにNVIDIA CUDA GPUデバイスドライバのインストールが必要です。NVIDIA HPC SDKにはCUDAドライバは含まれませんので、適切なCUDAドライバをNVIDIAからダウンロードする必要があります。
システムにインストールされたCUDAドライバのバージョンを確認するためにnvaccelinfoコマンドが利用できます。
NVIDIA HPC SDK 22.5は以下のtoolcainを含みます。
- CUDA 10.2
- CUDA 11.0
- CUDA 11.7
CUDA driverのバージョンの最小要件はSection 3.1を参照ください。
4. 制限事項
- CUDA fortranとOpenACCカーネルのステップ実行は部分的にサポートされていますが、誤った行番号が表示されます。cuga-gdbの一般的な制限事項についてはcuda-gdbのドキュメントを参照ください。
- C++の並列アルゴリズムを高速化するために-stdparを利用する場合、アルゴリズムの呼び出しにおいて、仮想関数呼び出しや、関数ポインタによる関数呼び出し、C++例外を含むことができません。ヒープを指すデリフェレンスポインタのみを利用し、ランダムアクセスイテレータを利用する必要があります(通常のポインタをイテレータとするのが最善です)。
- sourced allocationまたはallocatable assignmentで利用される、サイズが0のタイプ派生allocatable componentを持つ派生タイプのオブジェクトはセグメント違反が発生する可能性があります。
5. 廃止事項
- NVIDIA HPC SDK 21.11から、HPC-XパッケージはPOWER向けのパッケージには含まれません。
- 現在のデフォルトの-gpu=implicitsectionsは将来のリリースでOpenACC仕様に従って-gpu=noimplicitsectionsに変わります。
- NVIDIA HPC SDK 21.5からNVC++とNVFORTRANの-cudaオプションはNVIDIA GPU数学ライブラリを自動的にリンクしません。-cudalibオプションを参照ください。
- NVIDIA HPC SDK 21.3からNVIDIA GPUのKeplerアーキテクチャのHPCコンパイラサポートは廃止されました。
- NVIDIA HPC SDK 21.3からNVIDIA HPC SDKのKNLアーキテクチャサポートは廃止されました。