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LICENSE MANAGER PROBLEM:

No socket connection to license server manager 問題

【PGI 13.x のFLEXlmライセンスマネージャ】PGI のフローティングライセンスで、PGI 13.x 以前のバージョンにバンドルされた FLEXlmライセンスマネージャ (lmgrdとpgroupd) の環境を使用して、クライアントマシン側で、PGI 14.1 以降のコンパイラを使用すると、LICENSE MANAGER PROBLEM: No socket connection to license server manager.と言うエラーが出る場合がある。
2014年3月初稿
© 株式会社ソフテック

Question（症状）PGI 14.1 以降のコンパイラ・コマンドを実行すると、以下のようなメッセージが出る場合がある。（障害が起きないクライアント・システムもある）
エラーメッセージ
$ pgf90 -V t.f
pgf90 14.3-0 64-bit target on x86-64 Linux -tp bulldozer
The Portland Group - PGI Compilers and Tools
Copyright (c) 2014, NVIDIA CORPORATION. All rights reserved.
PGF90/x86-64 Linux 14.3-0
Copyright (c) 2014, NVIDIA CORPORATION. All rights reserved.
pgi-f95-lin64: LICENSE MANAGER PROBLEM: Failed to checkout license
pgi-f95-lin64: LICENSE MANAGER PROBLEM: Failed to checkout license
pgi-f95-lin64: LICENSE MANAGER PROBLEM: Failed to checkout license
pgi-f95-lin64: LICENSE MANAGER PROBLEM: Failed to checkout license
pgi-f95-lin64: LICENSE MANAGER PROBLEM: No socket connection to license server manager.
Feature: pgi-f95-lin64
License path: /usr/pgi/license.dat:
FlexNet Licensing error:-7,10015
For further information, refer to the FlexNet Licensing documentation,
available at "www.flexerasoftware.com".

Answer

PGI 2013(13.x) 以前の PGI ライセンスサーバ環境使用して、PGI 14.1 以降のコンパイラコマンドを使用する場合に、一部のクライアントシステムで障害が発生していることを確認しております。PGIライセンスサーバ（FLEXlm ライセンスマネージャ）のソフトウェア(lmgrd、pgroupd) を PGI 14.1 以降の PGI ソフトウェアにバンドルしたものに変更すると本障害が回避されます。すなわち、PGIライセンスサーバのソフトウェアを新しいソフトウェアに変更する必要があります。

上記のエラーが生じる際の PGI ライセンスサーバ側の FLEXlm ソフトウェアの稼働状況は、ライセンスサーバとなっているシステム上で、以下のコマンドで確認出来ます。lmgrd のパス名の中に 13.10 の記述がありますが、これが PGI 13.10 (PGI2013) パッケージに付属した lmgrd ソフトウェアを使用していると言う意味となります。

# ps ax |grep lmgrd
 4840 pts/0    S      0:00 /opt/pgi/linux86-64/13.10/bin/lmgrd -c /opt/pgi/license.dat
 4841 ?        Ssl    0:00 pgroupd -T phantom 11.11 3 -c /opt/pgi/license.dat -daemon_port 6979 --lmgrd_start 5338bebc
 4929 pts/0    S+     0:00 grep --color=auto lmgrd

この障害を回避するには、ライセンスサーバの lmgrd ソフトウェアを PGI 14.1 以降に付属している lmgrd/pgroupd ソフトウェアを使用するように変更する必要があります。以下の手順で、PGIライセンスサーバの切り替えを実施してください。

  • (1) ライセンスサーバとなるマシンにも PGI 14.1 以降のソフトウェアをインストールする

    　ライセンスサーバが 3台 の冗長構成の場合は、全てのシステムにインストールする。一例として、PGI 2014 のインストールの方法は、こちらのページを参照のこと。PGI 2015 のインストールの方法は、こちらのページを参照のこと。

  • (2) 当該ライセンスサーバ・システムの PGI ライセンスサーバを停止する 　　
    root 権限で 以下のコマンドを実行する。なお、ライセンスサーバが 3台 の冗長構成の場合は、
その全てのシステム上で実施する。

$ /etc/init.d/lmgrd-pgi stop  (or /etc/init.d/lmgrd stop)
  • (3) /etc/init.d/lmgrd-pgi の lmgrd 起動スクリプトをエディタで開き、「RELEASE」という文字列テキスト行を探す。
    (前略）
# Where to find the PGI software?
PGI=${PGI:-/opt/pgi}
RELEASE=13.10　(一例です。この場合、PGI13.10のlmgrdを使用すると言う設定となっている）

これを以下のように PGI 14.1 以降のインストールしたバージョン番号に変更する。

RELEASE=14.3
  • (4) 当該ライセンスサーバ・システムの PGI ライセンスサーバを開始する 
    root 権限で 以下のコマンドを実行する。なお、ライセンスサーバが 3台 の冗長構成の場合は、
その全てのシステム上で実施する。なお、上記(2)で述べたライセンスサーバの停止から1分以上後に実施してください。
OSがTCPポートを開放する場で1分以上掛かります。 

$ /etc/init.d/lmgrd-pgi start  (or /etc/init.d/lmgrd stop)

その後、正常に動作すると、以下の ps コマンドで、3行の表示があるはずです。
これが1行とか2行の場合は、正常に起動していません。

# ps ax |grep lmgrd
10661 pts/0    S      0:00 /opt/pgi/linux86-64/14.3/bin/lmgrd -c /opt/pgi/license.dat
10662 ?        Ssl    0:00 pgroupd -T phantom 11.11 3 -c /opt/pgi/license.dat -daemon_port 6979 --lmgrd_start 5338ce7e
10750 pts/0    S+     0:00 grep --color=auto lmgrd
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