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PGI ライセンスサーバの移設(移行)方法

 旧PGI Server、PGI Professional Network floating 製品等の「ネットワーク・フローティング・ライセンス」をお持ちのお客様の環境で、PGI ライセンス管理サーバ機能を別のシステムに移行する際の方法を説明します。
2012年3月初稿、2018年2月更新
© 株式会社ソフテック

PGI用のライセンスサーバを別マシンへ移行する際の手順を説明いたします。その概要は以下の通りです。以下の方法は、基本的に Linux 上のライセンスサーバの移行だけではなく、Windows 上でライセンスサーバを運用している場合も同じ方法となります。なお、ライセンス移行に伴う費用は、必要ありません。

  1. 新しいPGIライセンスサーバの機能を持たせるシステムに、PGI の最新バージョンのソフトウェアをインストールする。もし、サブスクリプションが有効でない場合は、サブスクリプションが有効であった当時のバージョン(リビジョン)ソフトウェアを入手し、そのバージョンをインストールしてください。あるいは、米国 PGI 社のサイトには、過去の全てのリビジョンのアーカイブがありますので、こちらからダウンロードしても構いません。PGI コンパイラのソフトウェアをインストールすることにより、ライセンスマネージャ FlexNet のソフトウェアも所定の場所に実装されます。
    PGIソフトウェアの新規インストール方法はこちらへ
  2. PGI 社のライセンス管理サイトで、現在のサーバ用の登録済みのライセンスキーを削除します。
  3. 新ライセンスサーバ用の license.dat を新規取得します。
  4. FlexNetライセンスサーバ(lmgrdデーモン)を起動する。
  5. 他のクライアントの位置づけとなる PC, WS等のシステム上の license.dat の内容を変更します。

 現在の PGI 用のライセンスサーバを別マシンへ移行する際は、新しいライセンスサーバ用にPGIの新ライセンスキーを取得することが必要です。PGI のライセンス管理用の web site にログインすることにより、オンラインで、ライセンスキーを取得できます。

 新システムへのライセンスの移行は、現在PGI にご登録済みのライセンスキーを「削除」して、再度、新しいライセンスキーを取得する操作を行うことで可能です。(但し、頻繁に変更した場合は、ライセンスキーの削除依頼時に、PGI でその削除依頼を保留することがありますのでご注意下さい。)

 ライセンスキーの削除・再発行は、セキュリティ管理上、全てお客様自身で行う形となっております。全てのお客様は、PGI 社の個人用アカウントをお持ちです。このアカウントにより PGI 社のサイトにアクセスして、ライセンスの管理を行います。もし、お客様の代理でライセンスキーの管理を行いたい場合は、「購入者(登録ユーザ)以外の方が、ライセンスキーの管理をしたい場合の方法」をご覧ください。

具体的に説明します。以下の記述は、3台の冗長ライセンスサーバの構成の場合に基づいて記述しております。

(1) 新しいPGIライセンスサーバの機能を持たせるシステムに、最新の PGI のソフトウェアを
  インストールする。なお、既にサブスクリプションが切れているライセンスの場合は、
  当該有効期限以内にリリースされた過去のバージョンをインストールする。これによって、
  PGIソフトウェアにバンドルされている FlexNet ライセンスデーモンのソフトウェアを
  システム内に実装することができます。

 ① 新しい 3台の「ライセンスサーバ」となるPGIコンパイラ最新版をインストールする。
   これは、PGIソフトウェアの中に含まれる FlexNet ソフトウェアをインストール
   するために、冗長ですが PGI ソフトウェアをインストールしていただきます。
   ※PGI2010以降 のインストール中に、ライセンスキーの自動取得の問い
    (Do you wish to generate license keys or configure license service? (y/n) )がありますが、
      これは No として下さい。

   もし、1台のみで PGIライセンスサーバを動作させている場合は、1台のみでの運用も
   もちろん可能です。その場合は、1台だけに PGI コンパイラをインストールして下さい。

 ② 3 台の FlexNet 用の hostid を取得する。1台の時は、一つの hostid のみ。
  (下記ページ STEP 3/4)
    http://www.softek.co.jp/SPG/Pgi/keyissue.html#step3
   あるいは、
  (下記の P20)
    ライセンス取得の手引き

   hostID は一般に、MAC アドレスです。Linux マシンの場合は、一般に eth0 の
   MAC アドレスです。念のため、上記の方法で hostID をご確認下さい。


(2) PGI 社のライセンス管理サイトで、現在のサーバに対する登録済みのライセンスキーを削除
  します。

  インターネット経由で PGI 社のサイトにログインします。
  お客様のログイン ID (ご登録 e-mail アドレス名)でログインして下さい。

  PGI 社のライセンス管理サイトは、以下となります。
    https://www.pgroup.com/account/login.php

  (ログイン ID/paswdが分かる場合)
    http://www.softek.co.jp/SPG/Pgi/keyissue.html#web_login の STPE3へ
  
  (もし、パスワードが分からない場合の対処、パスワードの再設定方法)
    http://www.softek.co.jp/SPG/Pgi/keyissue.html#passwd_reset

  (登録お客様以外の方が、了承を得てライセンスの管理を行う場合の方法)
    http://www.softek.co.jp/SPG/Pgi/keyissue.html#faq1
  
 
  ログイン後、現在の登録済みライセンスキーを「削除」する。以下の項をご覧下さい。
    http://www.softek.co.jp/SPG/Pgi/keyissue.html#004
  あるいは、
    ライセンス取得の手引き の P23
    
  なお、過去に一度もライセンスの削除依頼をしたことがなければ、初回のみ「削除」した後、
  即座にオンラインで新しいキーの作成(Create permanet keyメニュー)ができます。しかし、
  一度以上、削除の履歴がある場合、キーの削除はPGI の了承が必要なため、翌日以降、
  新キーを取得できる環境となります。***** (1日掛かる場合があり。ご注意ください)

(3) 新ライセンスサーバ用の license.dat を新規取得します。

  再度、新しい「ライセンスキー」を取り直します。
  ログイン後に、ライセンスの生成を行います。(3台構成の場合、3つの hostid を用意して
  下さい。1台の場合は、一つのみでよい。)
    ライセンス取得の手引き の P18
    あるいは、
    http://www.softek.co.jp/SPG/Pgi/keyissue.html#server
    と
    http://www.softek.co.jp/SPG/Pgi/keyissue.html#keys
   
   画面上に現れたライセンスキーをコピーし、その内容を license.dat と言うファイルで
   保存します。このファイルは、3台のマシン上の所定の場所にセットする。所定の場所は 
   PGIをインストールした directory/folder です。
   
   ・Linux の場合のデフォルトは /opt/pgi の配下
   ・Windowsの場合のデフォルトは、C:\Program Files\PGI 配下

   
(4) FlexNetライセンスサーバ(lmgrdデーモン)を起動します。

  1台構成の場合
   Linux 版  FlexNet ライセンスマネージャをセットアップ、起動(記載している①と②の作業を行う)
   Windows 版 PGI License Server 停止、起動の方法
   
  3台冗長構成の場合
      Linux 版  FlexNet ライセンスマネージャをセットアップ、起動(記載している①と②の作業を行う)
      Windows 版 PGI License Server 停止、起動の方法
   (FAQ) 3台冗長構成の場合の起動について


(5) 他のクライアントの位置づけとなる PC, WS等のシステム上の license.datの内容を変更します。

  PGIライセンスサーバではなく、コンパイルを行う各クライアント側のシステム
  (PGIコンパイラがこちらにもインストールされているはずです)のlicense.dat の変更は、
  以下の手順を参照して下さい。(なお、ライセンスサーバ上でもコンパイル作業を行う場合は、
  以下で述べるクライアント用の license.dat の設定は必要ありません)
  なお、ライセンスサーバ側に設置したライセンスファイルの中に、サブスクリプションの失効日が記述されています。
  クライアント側でインストールするPGIのバージョン/リビジョンは、この失効日以前に
  リリースされたバージョン/リビジョンしか動作しませんので、ご注意下さい。

   クライアント側の license.dat の指定方法
   

 以上の手続で、PGIライセンスサーバの移設、移行が可能です。