PGI Compiler 2019 for Linux
インストール方法
> PGI Installation Document へ戻る

Linux version (PGI 2019)

PGI コンパイラ 2019 for Linux のインストール方法をご説明します(ノードロック製品、ネットワーク・フローティング製品に適用できます)。サブスクリプション契約をご購入あるいはご継続のお客様は、新リリースのソフトウェアをダウンロードの上、インストールをお願いいたします。新リリースのソフトウェアのインストールは次のステップで行うことができます。

なお、「新規インストール」ではなく、「バージョンアップ」を行う場合は、その前提として以下の注意事項がございます。

  1. 新規購入時のインストールの方法は、ソフテックが提供した「インストール手引き」に則ってインストールを行っていること。
  2. ソフトウェアをインストールした「インストール・ディレクトリ」は、以前のバージョンのデフォルト場所であった/opt/pgi 配下であることを前提に記述しています。もし、/opt/pgi とは異なる場所にインストールしてある場合(例えば、/export/pgi 等)は、以下の "/opt/pgi" と言う言葉を "/export/pgi" に読み替えていただくだけの変更となります。
  3. ここでは、バージョン 2018 (18.x) から 2019 (PGI 19.x とも言います)へのバージョンアップを例に記述しますが、他の以前のバージョンからの場合でも同様です。以下に記述した「バージョン番号」の部分を変更する対象と考えて下さい。なお、"x"で表される番号は、リビジョン番号です。
  4. PGI 19.1 から 19.2 のようなリビジョンアップの場合は、以下のページをご覧ください。
     リビジョンアップの方法は、こちらをご覧ください

19.1以降にバージョンアップするお客様へ FlexNetライセンスマネージャーの変更のお願い

PGI 19.1 以降、FlexNet license manager のデーモン lmgrd ソフトウェアが新バージョン11.16.2 に更新されました。PGI 19.1 以降にバージョンアップする際、当該 lmgrd ソフトウェアを使用するために新しい$PGI/linux86-64/2019/bin/lmgrd.rc を /etc/init.d/lmgrd-pgi にコピー(入れ替え)して、ライセンス・デーモンの起動をお願いいたします。過去のバージョンで使用していた lmgrd デーモンでは、PGI 19.x は動作しません。特に、ネットワーク・フローティング形式で利用する環境のライセンスマネージャは、過去のバージョンで使用していた lmgrd デーモンをそのまま使用してしまいがちですので、ご注意ください。
ライセンスマネージャのセットと再起動(以下の STEP 5 )をお願いいたします。


現在、お使いの Linux システムが PGI 2019 に対応した OS であることをご確認ください。以下のページにて対応する Linux distribution が確認できます。

バージョンアップを行う場合
最初に現在PGIコンパイラをインストールしている場所を確認してください。

PGI ソフトウェアを Linux 上でインストールする際に、「 install 」と言うスクリプト・ファイル(インストーラ)を使用します。このインストーラでは、PGI コンパイラをインストールする場所を指定しますので、現在のインストールしている場所をご確認ください。基本的には、過去のバージョンと同じ場所を指定することを推奨します。

  • 確認の方法
    現在、PGIコンパイラを使用しているユーザ名でログインした後、以下のコマンドを入力します。これによって出力されたディレクトリが、「PGI をインストールしているディレクトリ」です。 PGI 2019 のインストールにおいては、ここで表示されるものを明示的にご指定ください。

    $ echo $PGI
    /opt/pgi     <=== 「現在、インストールしているディレクトリ名」

【補足】
PGI 18.x 以前のバージョン・ソフトウェアを削除せずに、/opt/pgi 配下に残している場合は、前回のバージョンと同様に/opt/pgi をインストールするディレクトリとして明示的に指定してください。なお、過去のバージョンは、/opt/pgi 配下で各バージョン名のサブ・ディレクトリで管理されていますので、上書きされることはありません

【本ページでのインストール・ディレクトリの記述】
本ページでは、現バージョンのデフォルトである /opt/pgi 上にインストールすることを前提に説明しております。

【デフォルト以外の場所にインストールする場合】
本ページで記述されている、/opt/pgi と言う部分を読み替えて設定してください。

インストールする場所は、以前インストールした場所と同じ場所(/opt/pgi )とします。この配下に、現存する 2018 用 と新しく作成される 2019 用の directory が置かれるようになります。64bit Linux の場合は、 /opt/pgi/linux86-64/... が存在します。なお、PGI 2019から LLVM バックエンドをデフォルトとして採用したため、従来の/opt/pgi/linux86-64/ は、/opt/pgi/linux86-64-llvm/ 実態へのシンボリックリンクとなっています。
■■ 以下の記述では インストール・ディレクトリを/opt/pgi として記述しています ■■
/opt/pgi/linux86-64/2018/... (現在存在する) /18.10/.. (2018バージョンの実体ソフトウェアPGI 18.10の場合)
/opt/pgi/linux86-64/2019/...(インストールで新規作成される19.1のsymbolic link)   /19.1/..(インストールで新規作成されるソフトウェア実体)

STEP 0 : Webアカウントの確認とその有効化


● PGI Webアカウントの事前確認(新規購入のお客様)

 PGI 製品ライセンスを新規に購入したお客様には、購入時のユーザ情報にもとづいて、PGI 社のライセンス管理用の Web アカウントが自動的に作成されております。このアカウント名は、登録ユーザの電子メールアドレスとなっており、本アカウントを最初に使用する前に、「アカウントの有効化(アクティベーション)」が必要です。試用版を使用する場合も事前に Webアカウントの取得とその有効化が必要です。
 PGI コンパイラをインストールする前に、必ず、ご自身の Web アカウントの有効化(パスワードの設定)を行ってくださいアカウントの有効化(アクティベーション)に関しては、弊社Webサイトにて、説明しておりますのでご参照ください。アカウントの有効化した後、改めてログインできるかどうかをご確認して下さい。


● 現在使用中のお客様(バージョンアップを行うお客様)の場合

 現在、すでに PGI 製品ライセンスを有しており、コンパイラをお使いのお客様は PGI 社のライセンス管理用の Web アカウントを既にお持ちになっております。したがって、上記で述べたアカウントの有効化の作業は一切必要ありません。

 現在、PGI 16.x 以前のバージョンを使用している場合、当該ライセンスファイル(license.dat) は、そのままお使いいただけません。この場合は、今回、新しい license.dat を取得してください。さらに、その後続のリビジョンアップ作業時は、license.dat の再取得は必要ありません。ソフトウェア・バージョンアップの作業手続きの大まかな流れも含め、以下のページにて説明しておりますので、最初に license.dat の変更が必要かどうかをご確認ください。

画面トップへ

STEP 1 : 新リリースのソフトウェアをダウンロード

新バージョンのソフトウェアは、以下のページにてダウンロード可能です。ソフトウェアは、 64ビット用のファイル (pgilinux-2019-19*-x86_64.tar.gz)がありますので、該当するソフトウェアをダウンロードしてください。

 http://www.softek.co.jp/SPG/ftp.html

STEP 2 : インストールのための準備

① 現在、動いている FlexNet ライセンスマネージャ を停止する
  (バージョンアップの場合のみ行う)

この操作は、「FlexNet 形式」でご利用の場合のものです。
ルート権限でログインしてください。FlexNet ライセンスマネージャの起動・停止スクリプト lmgrd-pgi(or lmgrd) を使用して、以下のコマンドでマネージャを停止します。この後、FlexNet ライセンスマネージャ (lmgrd) がシャットダウンされたと言うメッセージを確認します。なお、マネージャの停止時においては、現在動作しているライセンス・ファイル(license.dat) を使用しますので、マネージャを停止する前に、新しいライセンスによる license.dat の更新は行わないでください

 # /etc/init.d/lmgrd-pgi stop  

もし、lmgrd-pgi と言うファイルが存在しない場合、lmgrd あるいは、
lmgrd.rc と言う名称で登録されている可能性があります。
その場合は、ls コマンドで lmgrd が存在することを確認し、
以下のようにしてください。

 # /etc/init.d/lmgrd stop 

(注意)
もし、上記の "lmgrd-pgi" あるいは、"lmgrd"、"lmgrd.rc" が存在しない場合は、「システム起動時におけるライセンスマネージャの自動立ち上げの設定」が行われていない可能性があります。この場合は、以下のコマンドを使用して、ライセンスマネージャの停止を行ってください。なお、以下のパスは、現在、動作しているコンパイラのバージョンを 2018 とした場合のものを想定したものです。適宜、現在動作しているバージョン番号に変更してください。

  $ /opt/pgi/linux86-64/2018/bin/lmgrd.rc stop (64-bit Linux の場合)

② 現在のライセンスのバックアップを取る
  (バージョンアップの場合のみ行う)

現在の PGI ソフトウェアがインストールされている場所(デフォルトは /opt/pgi) に移動して license.dat の存在を確認してください。旧バージョンをそのまま残し、/opt あるいは、/opt 配下のディスク容量に余裕がある場合は、旧バージョンをインストールした「同じ場所」にインストールすることをお勧めします。旧バージョンの削除の方法は、こちらへ

 # cd /opt/pgi (今までの PGI 2018 がインストールされている場所)
 # ls

license.dat を念のために、別の名前に変えて退避してください。これは、現在取得している 過去のバージョンの ライセンスですが、新しい 2019 用のライセンスは、後で米国 PGI 社のサイトから取得します。

 # mv license.dat license.dat.backup
③ root のシェル初期設定ファイルの設定あるいは変更
  (新規インストールでは、新規設定を行い、
   バージョンアップの場合は既存ファイルの変更)

新規インストールの場合は、以下の環境変数を設定してください。
バージョンアップの場合は、root ユーザのシェル初期設定ファイル(/root/.cshrc等)がすでに存在しているので、以下のように各種パスの設定を一部変更します。 ( “linux86-64/2019/” の 2019 の部分はソフトウェアのメジャーリリース番号を表します) 変更する部分は以下の太字の部分です。即ち、現在 2018 となっているものを 2019 に変更してください。もし、このファイル内に以下の記述がなければ、下記の内容を追加してください。以下の例は、64bit Linux 用の設定です。
また、PGI 2019 をインストールするディレクトリが、/opt/pgi の場合は、以下の環境変数 "PGI" を/opt/pgi としてください。

(64bit 環境の場合)
 cshまたは、tcshの場合、/root/.cshrc等に以下のような記述を加えて下さい。

 setenv PGI /opt/pgi (コンパイラの installation directoryを定義) 
 set path = ( $PGI/linux86-64/2019/bin $path ) 
 setenv MANPATH "$MANPATH":$PGI/linux86-64/2019/man 
 setenv LM_LICENSE_FILE $PGI/license.dat 

 shまたは、bashの場合、/root/.bashrc等に以下のような記述を加えて下さい。
 システム管理者が全ユーザに反映できるように /etc/bash.bashrc ファイル、
 あるいは /etc/profile.local 等に以下の環境変数を設定している場合もあります。
 
 export PGI=/opt/pgi (コンパイラの installation directoryを定義) 
 export PATH=$PGI/linux86-64/2019/bin:$PATH 
 export MANPATH=$MANPATH:$PGI/linux86-64/2019/man 
 export LM_LICENSE_FILE=$PGI/license.dat

上記の変更を加えた後、 source .bashrc 等で現在の環境変数設定値を flash してください。あるいは、ログアウトの後、再度ログインしてください。

④ Linux上の必須パッケージの導入

(重要) PGI 12.1 以降では、Linux 上に Linux Standard Base(LSB) package の実装が必須です。PGI ソフトウェアのインストール前に、必ずご確認下さい。これに関しての FAQ として、Ubuntu関連SUSE 関連RedHat関連 をご用意しております。

画面トップへ

>

STEP 3 : 新バージョンのインストール

① ダウンロードしたファイルの展開

インストールは、 root 権限で実行してください。ダウンロードしたpgilinux-2019-19*-x86_64.tar.gz (64bit用) ファイルを /tmp 配下におきます。 /tmp/pgi 配下にテンポラリな pgi のファイルを展開します。3 GB 以上のサイズで展開されますので必ず、/tmp エリア内に展開してください。 

PGI 2018 リリースから 64bit 版のソフトウェアのみの提供となりました。

(64bit 版ソフトウェア)
% tar zxvf pgilinux-2019-19*-x86-64.tar.gz

 (以下、64bit版ソフトウェアの場合のコマンド例)
# cd /tmp
# ftp ....    to get pgilinux-2019-19x-x86-64.tar.gz file 
# mkdir pgi
# cd pgi
# tar zxvf ../pgilinux-2019-19x-x86-64.tar.gz
  (展開されます)
② インストール時のシェルの言語モードの確認 (重要)

PGI コンパイラのインストールは、環境変数 LANG が英語モードの環境で行う必要があります。 'env' コマンド等で、現在の環境変数 LANG の値を確認してください。もし、日本語モードの場合は、以下のように root ユーザ上で、環境変数 LANG を英語モードに設定してください。なお、環境変数 LANG は、設定したコンソールのみ有効ですので、同じコンソールにて PGI コンパイラのインストール(install コマンドの実行)を行なって下さい。 (この設定を行わずインストールした場合、コンパイラは動作しません

  sh、bash の場合
   # export LANG=C(または、export LANG=en_US)
     Ubuntu Linux の場合は、以下の変数もセットしてください。
   # export LC_ALL=C

  csh、tcsh の場合
   # setenv LANG C(または、setenv LANG en_US)
     Ubuntu Linux の場合は、以下の変数もセットしてください。
   # setenv LC_ALL C
③ インストール・スクリプトの実行

展開された配下に、" install "と言うスクリプト・ファイルが存在します。これを実行して、PGI 2019 をインストールを実行します。

 # ./install 

ライセンス許諾に関する質問に対して承諾(Accept)した後、以下のような「インストール手法」に関する問いが現れますので、これは、1 の 「Single system install」 をお選びください。 次に、PGIコンパイラを実装するルート・ディレクトリの確認メッセージが表示されますので、変更がなければそのままEnterキーを押します。ここで表示されるデフォルト・ディレクトリは「/opt/pgi」です。もしここでインストール・ディレクトリを変更したい場合はディレクトリ名をフルパスで入力し、enterキーを押して下さい。

A network installation will save disk space by having only onecopy of the compilers and most of the 
libraries for all systems on the network, and the main installation needs to be done once
for all systems on the network.

1. Single system install
2. Network install

Please choose install option(1-2): 
1 <enter>   ← (1と入力してenterキーを押します)

Please specify the directory path under which the software will be
installed.  The default directory is /opt/pgi, but you may
install anywhere you wish, assuming you have permission to do so.

Installation directory? [/opt/pgi]
次に、NVIDIA社のCUDA ソフトウェアのNVIDIA社の使用許諾契約書が画面に現れます。利用許諾に acceptしてください。
**********************************************************
CUDA Toolkit
**********************************************************
This release contains a subset of NVIDIA's CUDA 8.0, CUDA 9.0, and CUDA 9.1
toolkits configured for use by the PGI OpenACC and CUDA Fortran
compilers and required by the PGI profiler.
(中略)
Press enter to continue...
In order to install the CUDA software, please read and accept the following license. 
End User License Agreement
(中略)

Do you accept these terms? (accept,decline) accept
← (内容に同意の場合、acceptと入力してenterキーを押します)
次に、JAVA JRAの利用許諾を行います。
***********************************************************
JRE
***********************************************************
This release of PGI software includes the JAVA JRE.  PGI's graphical
debugger and profiler use components from this package.
(中略)
The JAVA JRE will be installed into
  /opt/pgi/linux86-64-llvm/2019/java
  /opt/pgi/linux86-64-nollvm/2019/java
Press enter to continue...

Oracle社の使用許諾契約書が画面に現れます。(省略)
For inquiries please contact: Oracle America, Inc., 500 Oracle
Parkway, Redwood Shores, California 94065, USA.

Last updated 02 April 2013

Do you accept these terms? (accept,decline) accept  
← (内容に同意の場合、acceptと入力してenterキーを押します)
PGI コンパイラの本体部分が以下のメッセージとともに、インストールが始まります。しばらく時間が必要です。コンパイラが正常にインストールされると、以下のように "Making symbolic links ***" と言うメッセージが記録されます。32bit Linux の場合は、"Making symbolic links in /opt/pgi/linux86/2019" と言う記録となります。なお、このメッセージの前に、"Error ”のメッセージが出ている場合は、「インストールが失敗しています」ので、適用している Linux の確認をお願いいたします。
Installing PGI Workstation version 19.x  into /opt/pgi
#################################################
  (インストール・エラーがある場合は、ここにエラーメッセージが表示される)

If you use the 2019 directory in your path, you may choose to
update the links in that directory to point to the 19.x directory.

Do you wish to update/create links in the 2019 directory? (y/n) y (yとする)
                                     代表ディレクトリの作成を行います。yとしてください。
Making symbolic links in /opt/pgi/linux86-64-llvm/2019
Making symbolic links in /opt/pgi/linux86-64-nollvm/2019

外部パッケージが実装されます。
Installing PGI JAVA components into /opt/pgi/linux86-64-llvm/2019
Installing PGI JAVA components into /opt/pgi/linux86-64-nollvm/2019
Installing examples into /opt/pgi/linux86-64-llvm/2019
Installing examples into /opt/pgi/linux86-64-nollvm/2019

Installing PGI CUDA components into /opt/pgi/linux86-64-llvm/2019
#######################   (100%)
Installing PGI CUDA components into /opt/pgi/linux86-64-nollvm/2019
#######################   (100%)
次に、Open MPI ライブラリのインストールを行います。”enter”を押して続けて下さい。
その後、ソフトウェアの全ての実装が終わります
PGI コンパイラとともにインストールされた Open MPI 使用法に関しては、こちらのページに説明しております。
**********************************************************
MPI
**********************************************************
This release contains version 3.1.3 of the Open MPI library.

Press enter to continue... 

Do you want to install Open MPI onto your system? (y/n) y   (インストールする場合 y)
Do you want to enable NVIDIA GPU support in Open MPI? (y/n) n (Open MPI の CUDA-aware 機能を使用する場合 y)
 ※  上記の問いは NVIDIA GPUdirect 機能を使用する場合だけ y とするが、一般的には n として使わない方を選ぶ

Installing package openmpi-3.1.3-2019-x86-64
Installing Open MPI 3.1.3 components into /opt/pgi ... Done
Installing ScaLAPACK 2.0.2 components into /opt/pgi ... Done

Installing module files for PGI linux86-64 version(s): 19.1 2019
Done
これにて、PGIソフトウェアの実装インストールは終了します。
次に、ライセンスキーの取得に関して、以下の設問が画面に現れます。以下は、新しく PGI コンパイラをインストールする場合の例です。この跡で、新しいライセンスキーの取得を行い、/opt/pgi/license.dat としてセットアップすることになります。
************************************************************
License Key Management
************************************************************
NOTICE: A STARTER 19.1 license key is available at:
        /opt/pgi/license.dat-STARTER-19.1
        Copy to /opt/pgi/license.dat to use by default,
        or point to it with PGROUPD_LICENSE_FILE or LM_LICENSE_FILE.
(中略)
 
Do you wish to obtain permanent license key or configure license service? (y/n) n
後で、手動でライセンスキーファイルを入手するため、n を選択

(中略)
Do you want the files in the install directory to be read-only? [y,n]
n
一方、すでに過去のバージョンを実装していて、当該新バージョンをインストールする場合は、以下のようなメッセージが現れます。既存のライセンスキーはそのまま置き換えずに、必要に応じて、新しいライセンスキーに入れ替える処理を行います。
************************************************************
License Key Management
************************************************************
License Key Update:

    Would you like to replace your existing COMMUNITY 18.10 license key, valid
    until 31-OCT-2019, with a STARTER 19.1 license key available at:
    /opt/pgi/license.dat-STARTER-19.1?
(~まで有効な既存のライセンスキーを/opt/pgi/license.dat-STARTER-19.1
にあるSTARTER 19.1ライセンスキーと置き換えますか?)

    A copy of your existing license key file will be saved.
(既存のライセンスキーファイルのコピーが保存されます。)

Do you want to replace your existing license key file? (y/n) n
(一旦、ここでは、現在のキーを置き換えないでおく。そのまま使用できる場合もあるため)

    If you have a Professional Edition (for-fee) license, answer 'y' to the
    prompt below to obtain your latest permanent license key and configure
    a local license service.
(Professional Edition(有料)のライセンスをお持ちの場合は、「y」と答えてください。
最新の永久ライセンスキーを取得してローカルライセンスサービスを設定するには、
以下のプロンプトを表示してください。)

    IMPORTANT: Professional Edition release 2019 (19.x) requires updated
               FlexNet v11.16.2.0 license service daemons included in this
               installation.

    A local license service is not required when using a separate license
    server on your network, or for Starter or Community license keys.
    If you already have a Starter license key you wish to use, place it in
    the file:  /opt/pgi/license.dat
(ネットワーク上で別のライセンスサーバーを使用している場合、またはスターター
またはコミュニティのライセンスキーには、ローカルライセンスサービスは必要ありません。
使用したいスターターライセンスキーをすでにお持ちの場合は、/opt/pgi/license.dat
として置いてください)
 
Do you wish to obtain permanent license key or configure license service? (y/n) n
後で、手動でライセンスキーファイルを入手して置き換えるため、n を選択

(中略)
Do you want the files in the install directory to be read-only? [y,n]
n

これで、2019 バージョンのインストールが終了します。ライセンスキーの設定等は未了ですので、次の STEP4 にお進み下さい。
インストールが終了したら ダウンロードしたファイルとテンポラリな directory を消去してください。

 #  rm -rf /tmp/pgi

画面トップへ

PGI 19.x にバージョンアップするお客様へ

PGI 19.1 以降、FlexNet license manager のデーモン lmgrd ソフトウェアが新バージョン11.16.2 に更新されました。PGI 19.1 以降にバージョンアップする際、当該 lmgrd ソフトウェアを使用するために新しい$PGI/linux86-64/2019/bin/lmgrd.rc を /etc/init.d/lmgrd-pgiにコピー(入れ替え)して、ライセンス・デーモンの起動をお願いいたします。過去のlmgrdバージョンでは、PGI 19.x は動作しません。
必ず、以下の STEP 5に述べる作業を実施してください


STEP 4 : 2019 用の新しいライセンスlicense.dat の取得

正式ライセンスキーの取得の際は、PGI 顧客サポート・サイトにログインします。Webブラウザにて、下記PGI 社のサイトにアクセスして、お客様個人用の Web アカウントID とパスワードを入力してください。ログイン後、メニューに従い、ライセンスキーの発行のための操作を行ってください。

          https://www.pgroup.com/account/login.php


新規に、ライセンスキーを別途取得する方法に関しては、「PGI コンパイラ・ライセンスキー取得の手続き」をご覧ください。
PGI 19.x 以降にバージョンアップを行う方は、最新の license.dat を PGI から取得して下さい。「新しいライセンスキーに更新」する方は、こちらをご覧いただき、新しいライセンスキーを取得してください。サブスクリプション更新後のライセンスキーの状態に関しては、こちらのページもご参照ください

以上の手続きを行いますと、画面にはすでに 2019 用に変更されているライセンス・キーが画面上に表示されます。この内容を copy & paste して、PGI コンパイラをインストールしたシステム上のインストール・ディレクトリ(例: /opt/pgi)下の license.dat の内容を更新(全書き換え)してください。


license.dat の一行目(SERVER 行)に、マシンのホスト名(以下のサンプルでは photon0 と言うホスト名)が明記されていることを確認してください。
二行目(DAEMON 行)以降は変更しないでください。 license.dat のパーミッションは、chmod 644 license.dat としてください。 以上で、正式ライセンスの取得あるいは入れ替えは終了です。

【取得後のライセンスキーの例】

SERVER photon0 0002b3ac16ba 27000
DAEMON pgroupd
PACKAGE PGI2019-{PIN番号} pgroupd 2020.0213 9EF06B2E6B66 \
   COMPONENTS="pgi-hpf-lin64 \
   pgi-f95-lin64 pgi-f77-lin64 pgi-cc-lin64 pgi-cpp-lin64 \
   pgi-gpp-lin64 pgi-hpf-lin32 pgi-f95-lin32 pgi-f77-lin32 \
   pgi-cc-lin32 pgi-cpp-lin32 pgi-gpp-lin32 pgi-prof-lin64 \
   pgi-prof-lin32 pgi-dbg-lin64 pgi-dbg-lin32 pghpf pgfortran \
   pgcc pgc++ pgprof pgdbg" OPTIONS=SUITE SIGN="08B7 3C4F 782B \
   4911 8566 F477 585E CD7D 2387 4711 D9C3 7CB9 B386 9D2F 6C46 \
   0396 771D E245 4B81 F138 5C27 1612 9453 B57F 6BB5 276F C017 \
   9DE1 78B8 C31F"
FEATURE PGI2019-PIN番号} pgroupd 2020.0213 permanent 1 20F430C24C56 \
   VENDOR_STRING={PIN番号}:16:ws:accel HOSTID=90e6ba7ccdf1 \
   PLATFORMS="accel nv lin-acc lin x64_lsb x64_re x64_se i86_lsb \
   i86_re i86_se" DUP_GROUP=UH SUITE_DUP_GROUP=UH SIGN="t0E30 8E13 \
   F6AE 23DD 3F9C 8B7F 6EAF C050 6013 89E4 248D 6FA7 1A24 DEA4 \
   5230 078A E57D F633 9E14 FFC8 E798 A644 11EB F697 22D8 FC68 \
   6960 6DCC D78E 05C2"
PACKAGE PGI-legacy-tools pgroupd 2014.1231 538B49D19197 \
   COMPONENTS="pgi-prof pgi-dbg" OPTIONS=SUITE SIGN="061E 7471 \
   C4FE 8A89 5442 CC52 B436 2BB7 DE00 00A2 3BDE 17F6 276D DC71 \
   57D9 08AB 7800 9FD0 3AA7 5540 6BA7 4013 7FF0 FB8D 8D65 C754 \
   D74E 114B 68DA 3E5C"
FEATURE PGI-legacy-tools pgroupd 2014.1231 permanent 1 5C988BA54CF7 \
   VENDOR_STRING={PIN番号}:16:ws:accel HOSTID=90e6ba7ccdf1 \
   DUP_GROUP=U SUITE_DUP_GROUP=U SIGN="1EFA F759 AED4 8F31 2404 \
   1C46 83B5 3D14 C61B D4C8 831E B89C 9AD2 6BCF C6AB 1E06 E3E1 \
   0A14 526A C8F5 6287 D9DF 3556 40DA 425D FBDD 816D 716E 3185 \
   E857"

【FAQ : よく生じるトラブル】
license.dat のファイル名を間違えないでください。例えば、licence.dat は誤りです。
license.dat ファイルのパーミッションを再度、ご確認ください。 read パーミッションがないと一般ユーザの PGI の使用ができません。
$ ls -l license.dat
-rwxr--r-- 1 root root 1709 Oct 27 11:43 license.dat

画面トップへ

STEP 5 : FlexNet ライセンスマネージャを再セット、起動

PGI 2019 の FlexNet ライセンス管理の起動スクリプト(lmgrd.rc)をシステム上(/etc 配下)に登録します。
マシンの再起動後に、自動的に FlexNet マネージャを立ち上げるために必要なファイルです。この作業が完了後、現在のセッションで、FlexNet ライセンス管理マネージャを手動起動します。

PGI 19.x にバージョンアップするお客様へ
PGI 19.1 以降、FlexNet license manager ソフトウェアの脆弱性を修正した lmgrd ソフトウェアに更新されました。PGI 19.1 以降にバージョンアップする際、当該 lmgrd ソフトウェアを使用するために、新しい$PGI/linux86-64/2019/bin/lmgrd.rcを使用して(/etc/init.d/lmgrd-pgi としてコピーして)、ライセンス・デーモンの起動をお願いいたします。

ライセンスサーバを起動する前の確認事項

Linux のシステム上で以下のことを確認して下さい。
1. license.dat の 1 行目の SERVER 行に記された「ホスト名」が、/etc/hosts 内に登録されているか?

2. その「ホスト名」の IP address が、ifconfig コマンドで出力される eth0 ポートの IP アドレスと同じか。
   Linuxシステムのネットワーク・インタフェースの論理名が eth0, eth1, eth2, ..., ethX であることを確認する。
   (参考)
   Ubuntu 15.10 以降の eth0 ポートがない場合の対処
   Fedora 16, Red Hat 7以降の eth0 ポートがないことによる license.dat を取得できない問題

3. 当該ホストが固定 IP アドレスを持たない DHCP による設定の場合は、ホスト名を localhost とするか、
   もしくは、こちらの FAQ を参考のこと。

① FlexNet 起動スクリプト(lmgrd.rc)をシステムに登録する

新規インストールの時だけではなく、バージョンアップの場合であっても、以下のコマンドの実行を行ってください。これは、システムの再起動時に、自動的に FlexNetマネージャを立ち上げるためのスクリプトを登録するものです。以下の例は、現在まで動作していた 2019 (19.x) 用の /etc/init.d 配下の lmgrd-pgi の内容を「上書き」する処理を行っています。なお、この場合、システム起動時に自動的に立ち上げるランレベルの設定は、すでに以前のバージョンでなされていることを仮定しています。なお、以下に示した "lmgrd-pgi" と言うファイル名は、任意の名前で結構です。
(注意) 必ず、PGI 2019 にバンドルされた lmgrd.rc ファイルを/etc/init.d/ 配下 の lmgrd-pgi として登録してください。旧バージョン用のlmgrd-pgi が存在するならば「上書き」して下さい。

【64ビットの場合】

  # cp $PGI/linux86-64/2019/bin/lmgrd.rc /etc/init.d/lmgrd-pgi 
 
念のため、現在のシステム起動時に設定されているランレベルを確認する
以下の chkconfig コマンドで、3, 5 が on となっているはずです

 # chkconfig --list | grep lmgrd-pgi
  lmgrd-pgi     0:off  1:off  2:off  3:on   4:off  5:on   6:off

もし、3, 5 が on になっていない場合は、以下のコマンドを実行してください

  # chkconfig --add lmgrd-pgi

----------------------------------------------------------------------
Red Hat Enterprise Linux 7 / CentOS 7 系の場合は、新しい systemctl で
行います。

 # systemctl enable lmgrd-pgi.service
 lmgrd-pgi.service is not a native service, redirecting to /sbin/chkconfig.
 Executing /sbin/chkconfig lmgrd-pgi on

あるいは、デフォルトでは chkconfig コマンドが実装されていませんが、旧ネットワーク
コマンドもインストールしている場合は、以下のコマンドでも登録できます。

 # chkconfig lmgrd-pgi on
 # chkconfig --list
 lmgrd-pgi       0:off   1:off   2:on    3:on    4:on    5:on    6:off

-----------------------------------------------------------------------
Ubuntu Linux の場合は、chkconfig コマンドがないため、
sysv-rc-confコマンドを使用します。

# cd /etc/init.d
$ sysv-rc-conf lmgrd-pgi on
# sysv-rc-conf --list | grep lmgrd-pgi
lmgrd-pgi  1:off 2:off 3:on 4:off 5:on
② FlexNet ライセンスマネージャを手動起動する

次に、現在のセッションで、本作業の最初に停止した FlexNet マネージャの手動再起動を行います。OS により、以下のどちらかで起動してください。これで、全てのインストール作業の終了です。なお、ライセンスマネージャに関わる詳細については、ご提供しました「インストールの手引き」を合わせてご覧ください。 また、デーモンが正常に起動したかの確認方法は、ps コマンドで lmgrd プロセス, pgroupd プロセスの存在をご確認ください。

# /etc/init.d/lmgrd-pgi start 

----------------------------
Ubuntu Linux の場合は、以下のメッセージが出ます。
WARNING: /usr/tmp must exist for FlexNet license daemons to work.
         Either create the directory /usr/tmp or make /usr/tmp a
         symlink to /tmp.

/usr/tmp が必要となるためですが、これを /tmp にシンボリックリンクします。
# cd /usr
# ln -s /tmp tmp
# ls -l
lrwxrwxrwx   1 root root     4  1月  5 17:21 tmp -> /tmp

※ FlexNet ライセンスマネージャの起動に係るトラブルを記録したログファイルに関しては、こちらのFAQをご参照ください

画面トップへ

STEP 6 : 一般ユーザの環境変数の設定

ここからは、一般ユーザ環境の設定の変更です。まず、PGI コンパイラを利用する場合の環境変数、パスの設定には以下のものが必要です。(ログインシェルの設定:$HOME/.bashrc 等)
バージョンアップの場合は、現在、PGI 2018 (PGI 18.x;”x" は、リビジョンリビジョン番号)を使用している場合、以下の環境変数/パスが設定されていると思います。この現在の PATH の設定に $PGI/linux86-64/2018/bin が含まれていますが、 リリース 2019 を使用する場合は、下記のように 2 行目、3 行目の"2018" を "2019" に変更してください。 後は、source .basrc 等で flush してください。これで新しい リリース 2019 の使用が可能となります。PATH 環境変数に関する詳細な説明は、こちらにあります

なお、PGI 2019 をインストールしたディレクトリが、デフォルトの /opt/pgi の場合は、以下の環境変数 "PGI" を /opt/pgi としてください。なお、 PGI 16.1 から以前の MPICH 環境から Open MPI 環境に変更されましたので、これに関するコマンドの PATH の指定も行います

【64ビット環境の場合】
   export PGI=/opt/pgi  (コンパイラの installation directoryを定義)
   export PATH=$PGI/linux86-64/2019/bin:$PATH export PATH=$PGI/linux86-64/2019/mpi/openmpi-3.1.3/bin:$PATH
   export MANPATH=$MANPATH:$PGI/linux86-64/2019/man export MANPATH=$MANPATH:$PGI/linux86-64/2019/mpi/openmpi-3.1.3/share/man
   export LM_LICENSE_FILE=$PGI/license.dat

画面トップへ

旧バージョンのコンパイラ・ソフトウェアの削除

もし、 disk 容量に余裕があるのでしたら、旧 19.x (PGI 2018) 以前のコンパイラ・バイナリはそのまま残すことができます。新バージョンに移行しての一定期間は、旧バージョンを残すことをお勧めします。また、消去したい場合は、ルート権限で以下の directory まで移動して 19.x の directory 配下を削除できます。同様に、他の以前のバージョンも存在するならば、同様に削除できます。

    cd /opt/pgi/linux86-64/
      ls       
    2018 18.9 2019 19.1
    rm -rf 2018 18.9  (2018 バージョンを削除する場合)

インストール時の問題に関するFAQ

インストール時に起きるトラブル、問題に対する FAQ を纏めてあります。こちらのページでご覧ください。







 ソフテックは、PGI 製品の公認正規代理店です

サイトマップ お問合せ
Copyright SofTek Systems Inc. All Rights Reserved.