PGI Professional Network floating for OpenPOWER Linux

インストール用ドキュメント (PGI 2020)

このページでは、PGI Professional Network floating for OpenPOWER Linux のソフトウェアのインストール方法に関して説明します。従来の x86 プラットフォーム用の Linux 製品の導入方法と以下の点が異なります。予め、ご留意の上、インストールを実施してください。

  • ①ライセンス管理:OpenPOWER 版は、x86システム用で使用されている FLEXnet ライセンス技術は使用しません。PGI 独自のライセンスマネージメント方法を利用してコンパイラの使用認証が行われます。
  • ②ライセンスキー:ライセンスファイル名は、license.pgi というネーミングとなります。また、ライセンスキーは、製品購入時、あるいは、サブスクリプションの継続のタイミングで、弊社から当該ライセンスファイルをメールでご登録ユーザ様にお送りいたします
  • 「PGIのサイトの英文マニュアル」も参考にしてください。(google 翻訳)

▶ インストール手続においての留意点、大まかな作業方針

  インストールの手順・方針

  1. サポートするプラットフォーム参照URL)
    • RHEL 7.3, 7.4, 7.5, 7.5 (Pegas), 7.6, 7.6 (Pegas), 7.7, 8.1, Ubuntu 16.04, 18.04
    • GCC toolchain: 4.8.5, 5.4.0, 7.2.1, 7.3.0, 7.4.0
    • CUDA Toolkit versions: 10.0 driver version 410.45, 410.129 9
      10.1 driver version 418.87
      10.2 driver version 440.33.01
  2. PGIの個人アカウント(登録e-mail address)とご自身のパスワードをご用意下さい。
  3. ソフトウェアのダウンロード
  4. インストール前の準備
  5. PGIソフトウェアをインストール参照URL)
    • root 権限で、/tmp/PGI 配下に tar ファイルを展開(tar zxpf pgilinux-2019-19x-ppc64le.tar.gz)
    • install スクリプトを実行する。"Single-system install"を選択して、以下の選択肢を進める。
    • デフォルト /opt/pgi 配下に実装する。これは PGI 実装ディレクトリ内にインストールされる(必須)。
    • PGIのインストールフェーズの中で、CUDA toolkit をインストールする(必須)。これは、PGIディレクトリ・ツリーの中の CUDA コンポーネントとなる。同じシステム内に NVIDIA 標準 CUDA Toolkit 実装とは別のものとなり、これらは影響し合わない。
    • 2020総称ディレクトリ内に PGI 20.x のシンボリックリンクを作成する(Yes)。
    • Open MPI をインストールする(Yes)。
  6. ライセンス管理
    • PGIソフトウェアをインストール時、インストール・ディレクトリ(/opt/pgi) 配下に、license.pgi という名前のファイルに一時ライセンスキーが置かれます。
    • (1台のみでコンパイラを使用する場合)弊社から送付された「正規ライセンスファイル」を既存の /opt/pgi/license.pgi と置き換えます。
    • (複数のコンピュータでPGIコンパイラを使用する場合)使用するコンピュータからアクセス可能なパブリックなファイル保管場所を確保します。使用するコンピュータの環境変数 LM_LICENSE_FILE あるいは、PGROUP_LICENSE_FILE に、当該ライセンスファイルのフルパスを設定します。
  7. Linux ユーザの環境変数の設定。
インストール関係の補助ドキュメント

▶ インストール時に必要な共通ドキュメント

Linux 用 GNU ソフトウェアパッケージの事前準備

ライセンスファイルのセットの仕方

 ネットワーク・フローティング形式でライセンスキーをセットする方法を説明します。ライセンスファイル名は、license.pgi となります。弊社から送付されたライセンスキーをこのファイル名で保存します。ネットワーク上の公開サーバー(ファイルサーバ等)の公開アクセス可能なディレクトリに格納します。この格納場所を環境変数 LM_LICENSE_FILE または PGROUPD_LICENSE_FILE にフルパスで指定します。この環境変数は、PGIコンパイラを使用するコンピュータ上でセットされなければなりません。なお、1つのシステムでのみ使用する場合は、/opt/pgi/license.pgi にファイルを保存します。 また、複合ライセンスファイル・パスを使用して、正規の FlexNet ライセンスサーバーと OpenPOWER キーの両方を指定することもできます。

(注意)ライセンスキーの中身は、改行も含め絶対に変更しないでください。

(公開サーバ上にlicense.pgiファイルを置く場合)
export LM_LICENSE_FILE=//file-server/path/to/license.pgi
export LM_LICENSE_FILE=//192.168.1.10/pub/pgi/license.pgi

(1台のコンピュータ上のみで使用する場合)
export LM_LICENSE_FILE=/opt/pgi/license.pgi

(複数のライセンスファイル・パスを使用する場合の一例)
export LM_LICENSE_FILE = 27000@flex-lic-server.domain.com://file-server/path/to/license.pgi

環境変数のセット

 PGIコンパイラを使用する前に、以下の環境変数をシェルの初期設定ファイル $HOME/.bashrc 等に登録します。以下の例の LM_LICENSE_FILE は当該コンピュータ上で、ローカルに PGI コンパイラを使用する場合の設定です。

export PGI=/opt/pgi
export PATH=$PGI/linuxpower/2020/bin:$PATH
export MANPATH=$MANPATH:$PGI/linuxpower/2020/man
export LM_LICENSE_FILE=$PGI/license.pgi
以下の which コマンドで PGIコマンドへのパスが通っているかご確認ください。
% which pgc++
/opt/pgi/linuxpower/2020/bin/pgc++