1969年のHPC

小柳義夫です。重複しましたらご容赦ください。

『新HPCの歩み』(www.hpcwire.jp掲載)は1969年に入りました。2回に分けて連載します。1969年は日本でも世界でも激動の年でした。

NHK教育テレビが、1969年4月から日曜日夜7時に「コンピュータ講座」を開始したのと時を同じくして、通産省は第1回情報処理技術者認定試験を11月に実施しました。3万人以上受験しましたが、第一種、第二種とも合格率は10%以下でした。パソコンなどない時代です。

文部省は大型計算機センターを法制化し、この年には東北大学、京都大学、大阪大学、九州大学で設置されました。

今でも続いている京都大学数理解析研究所の数値解析関係の秋の研究会の第1回がこの年始まりました。

アメリカではARPANETが始動し、UCLA、SRI (Stanford Research Institute)、UCSB、Utah大の4ノードが繋がり、最初のメッセージが10月29日に送られました。

最初のベクトル演算器として、IBMはSystem/360のI/Oチャンネルに接続する付加プロセッサとしてIBM 2938アレイプロセッサを発売しました。

前年のIntel社に続いて、この年はAMD社が創立されます。

ご笑覧ください

小柳義夫