2009年のHPC(その九)

HPC関係者の皆様
 
「平成の語り部」小柳義夫です。電子ジャーナルHPCwire Japan https://www.hpcwire.jp/
に連載中の『新HPCの歩み』は、激動の2009年の記述を今週の第292回-2009年(p)-で終了いたしました。「アメリカ企業の動き(その二)」「その他の国の動き」「企業の創業」「企業の終焉」です。
 
NVIDIA社は、Tesla Fermiを発表しました。倍精度性能が一挙に10倍になり、ECC機能が付加されるなどHPCにも使える仕様です。Huang CEOは「今やCPUはコプロセッサに主役を譲ったと信じる。」と豪語しました。
 
Fabの費用の観点からMooreの法則の終焉が語られ、18nmが限界と予言されました。TSMCはすでに28nmまで実現しています。果たしてどうなるか?
 
AMD社を起源とするGLOBALFOUNDRIES社が、UAEからの出資を受け発足しました。2014年10月にはIBMの半導体事業も買収します。
 
2008年には、SunとSGIの両ビッグネームが消えました。Sun Microsystems社はOracle社が買収の合意を取り付けました。
 
SGI社は、2006年5月に2度目のChapter 11申請を行いましたが10月に抜け出し、やれやれと思っていたところ、2009年4月に3度目のChapter 11申請となり、Rackable社が名前ごと買収しました。新SGI社はロゴを少し変えました。
 
懐かしいQuadrics社もTransmeta社もSiCortex社も姿を消しました。いずれも2008年のLehmanショックの影響でしょうか。
 
次は2010年です。日本では民主党政権の事業仕分けでの死刑宣告から不死鳥のごとく復活した次世代スーパーコンピュータは、「京」と名付けられ開発が進められます。世界一位となることは公約ではなくなりましたが、はたしてどうなるのでしょう。アメリカの動向は??
 
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小柳義夫