▶ 今所有しているライセンスキーで新バージョン、リビジョンが動作しますか?
PGI 2010 (10.3以降) リリースより、ライセンスキーの中に「サブスクリプションの有効期限」が含まれました。新しいリビジョンを使用できるかどうかの判断は、この有効期限をもとに判断します。すなわち、「サブスクリプションの有効期限」以内のリビジョンが使用できると言う考え方で、ライセンス使用管理が行われます。以下に示す「ライセンスキー」を例として説明します。2020.0213 と言う文字列がありますが、これが、このライセンスのサブスクリプションの有効期限を表します。この期限までにリリースされる(された)ソフトウェアの「バージョンあるいはリビジョン」を使用できます。なお、リリースタイミングの判断は、米国リリース日付を使用します。逆に、2020.0213 を過ぎて使用する場合でも、当該ライセンスファイルで、この期限までにリリースされたバージョンは永続に使用可能です。
総称バージョン名 PGI 2010 以降のリリースでは、内部のバージョン管理番号表記として、{バージョン番号}.{リビジョン番号}と言った形式となりますが、そのリビジョン番号には暦月の数字が付されております。例えば、PGI 10.3 は、PGI 10 (PGI 2010)メジャー「バージョン」の 3 月にリリースした「リビジョン」という意味となります。新しいリビジョンを使用できるかどうかの判断は、ご自身の「サブスクリプションの有効期限」とソフトウェアのリビジョン番号で意味する年、月、日を見て判断していただくことになります。なお、現在の自分が所有しているライセンスに関する情報は、PGIライセンス発行サイトにて調べることができます。
一方、PGI 10.2 以前の過去のライセンス・ファイル (license.dat) では、1.7、3.0、3.1、3.2、3.3、4.0、4.1、5.0、5.1、5.2、 6.0、6.1、6.2、7.0 、7.1、7.2, 8.0, 9.0, 10.2 と言った動作可能なバージョンを示すフィールド(以下の例の太文字)を持っていました。所有しているライセンスファイルの中のこのフィールドが、使用が可能となるソフトウェアのバージョン番号となります。
「サブスクリプションの有効期限」が切れていて、最新のバージョン、リビジョンを動作させたい場合は、サブスクリプションを購入いただいてライセンスキーの更新が必要です。「サブスクリプション」を継続購入いただいた場合は、弊社でPGI に対してそのライセンスの更新処理手続きを行います。その手続き後、PGI のライセンス管理サイト上に登録してある古いライセンスキーは、自動的に新しいサブスクリプション期限に変更された形態のライセンスキーに変更されます。その後、自らログインしていただき、ライセンスキーの「閲覧モード」でこれをブラウズすることができますので、この内容をコピーすれば、新ライセンスキーの取得となります。システム上の license.dat の内容を更新すると新ライセンスファイルとなります。
サブスクリプション(ソフトウェア情報パッケージ)の購入・更新を行ったお客様は、サブスクリプションの更新(購入)を行った後の任意のタイミングで、現行のシステムに対して、新しいライセンスキーに入れ替える必要があります(ライセンスキーの更新方法については、こちらへ)なお、license.dat の中のサブスクリプションが有効な間は、毎月の新しいリビジョンアップの度に、あるいは、メジャーバージョンアップであったとしても、ライセンスキーの変更を行う必要はありません。
なお、PGI 10.3 以降、ライセンスキーの書式が何度か変更となっております。このライセンスキーを解釈するためには、PGI 10.3 以降の最新のコンパイラに付属するライセンス管理ソフトウェア (FLEXlm ソフトウェア)を使用しなければなりません。
以下のライセンスキーで、赤字で示される VENDOR_STRING=109839 と言う文字列があります。この番号が、ご自身の製品ライセンスの PIN 番号となります。
バージョンアップを行うユーザの方へお知らせ
PGI 16.4 以降、license.dat の記述書式が変更されております。古いライセンスファイルでは動作しません。PGI 18.1 以降にバージョンアップする際は、当該最初のリビジョンアップ時のみ、必ず新しい license.dat を取得して、既存のものと入れ替えて下さい。
======== (license.dat の例 : Release 16.1 以降の場合) =========
以下は、PGI 2016 のフローティングライセンスキーの例です
SERVER photon29 90e6ba7ccdf1 27000
DAEMON pgroupd
PACKAGE PGI2019-{PIN番号} pgroupd 2020.0213 01BE8BAF78B9 \
COMPONENTS="pgi-hpf-lin64 pgi-f95-lin64 pgi-f77-lin64 \
pgi-cc-lin64 pgi-cpp-lin64 pgi-gpp-lin64 pgi-hpf-lin32 \
pgi-f95-lin32 pgi-f77-lin32 pgi-cc-lin32 pgi-cpp-lin32 \
pgi-gpp-lin32 pgi-f95-win64 pgi-f77-win64 pgi-cc-win64 \
(中略)
INCREMENT PGI2019-{PIN番号} pgroupd 2020.0213 permanent 2 \
VENDOR_STRING=109839:16:ws:accel \ (以下、省略)
======== (license.dat の例 : Release 15.1 以降の場合) =========
以下は、PGI 2015 のライセンスキーの例です
SERVER photon29 90e6ba7ccdf1 27000
DAEMON pgroupd
PACKAGE PGI2015-{PIN番号} pgroupd 2016.0213 B7DC8266F6DD \
COMPONENTS="pgi-hpf-lin64 pgi-f95-lin64 pgi-f77-lin64 \
pgi-cc-lin64 pgi-cpp-lin64 pgi-gpp-lin64 pgi-hpf-lin32 \
pgi-f95-lin32 pgi-f77-lin32 pgi-cc-lin32 pgi-cpp-lin32 \
pgi-gpp-lin32 pgi-f95-win64 pgi-f77-win64 pgi-cc-win64 \
(中略)
FEATURE PGI2015-{PIN番号} pgroupd 2017.0213 permanent 2 \
VENDOR_STRING=109839:16:ws:accel \ (以下、省略)
======== (license.dat の例 : Release 10.3 以降の場合) =========
以下は、PGI 2014 のライセンスキーの例です
SERVER photon29 90e6ba7ccdf1 27000
DAEMON pgroupd
PACKAGE PGI2014-workstation-complete pgroupd 2015.0213 B7DC8266F6DD \
COMPONENTS="pgi-hpf-lin64 pgi-f95-lin64 pgi-f77-lin64 \
pgi-cc-lin64 pgi-cpp-lin64 pgi-gpp-lin64 pgi-hpf-lin32 \
pgi-f95-lin32 pgi-f77-lin32 pgi-cc-lin32 pgi-cpp-lin32 \
pgi-gpp-lin32 pgi-f95-win64 pgi-f77-win64 pgi-cc-win64 \
(中略)
FEATURE PGI2014-workstation-complete pgroupd 2015.0213 permanent 1 \
VENDOR_STRING=109839:16:ws:accel \ (以下、省略)
======== (license.dat の例 : Release 2013 の場合) ================
======== (license.dat の例 : Release 7.2 ~ 10.2 の場合) ========
SERVER photon0 0002b32c36ba 27000
DAEMON pgroupd
PACKAGE pgi102-server-complete pgroupd10.2 ACF229192811 \
COMPONENTS="pgi-hpf-lin64:10.2 pgi-f95-lin64:10.2 \
pgi-f77-lin64:10.2 pgi-cc-lin64:10.2 pgi-cpp-lin64:10.2 \
pgi-hpf-lin32:10.2 pgi-f95-lin32:10.2 pgi-f77-lin32:10.2 \
(中略)
FEATURE pgi102-server-complete pgroupd 10.2 31-dec-0 2 8355F01C7AD3 \
VENDOR_STRING=109839:8:ws DUP_GROUP=U SUITE_DUP_GROUP=U \
BORROW=336 TS_OK SIGN="0E79 CD28 B097 9765 8022 9A26 7008 7CE0 \
FAD6 1AC0 44B5 7309 13A6 9183 91EA 1371 BFB7 D294 FF29 DF3B \
9E16 ED8A 7583 6A59 1D77 9089 FC27 CF92 B78F 0D58"
======== (license.dat の例 : Release 7.2 ~ 10.2 の場合) ==============
======== (license.dat の例 : Release 7.1以前 の場合) ==============
SERVER moj1 0090275c30e8 27000
#
# In the DAEMON line, the location of the pgroupd daemon
# may need to be modified.
DAEMON pgroupd /opt/pgi/linux86-64/7.1/bin/pgroupd
FEATURE pgf77-linux86 pgroupd 7.100 31-dec-0 1 3BD8F0B1414C40403DEC \
VENDOR_STRING=109839:4 HOSTID=0090275c30e8 ck=190
FEATURE pgprof pgroupd 7.100 31-dec-0 1 BB986021EC3F71B560B6 \
VENDOR_STRING=109839:4 HOSTID=0090275c30e8 ck=29
FEATURE pgdbg pgroupd 7.100 31-dec-0 1 EBC8706172F613B398F2 \
VENDOR_STRING=109839:4 HOSTID=0090275c30e8 ck=249
======== (license.dat の例 : Release 7.1 の場合) =================
▶ 購入したライセンスのバージョンより過去のバージョンのコンパイラは、使用できますか?
購入したライセンス製品のバージョンだけではなく、そのバージョンより以前のバージョンのコンパイラを使用することができます。厳密に言えば、最新の FLEXlmライセンスマネージャを使用した場合、過去の PGI 7.2 までのコンパイラ・ソフトウェアは、同一のライセンスファイル並びにライセンス・マネージャの管理下で、過去の(複数の)ソフトウェアをインストールして使用することができます。なお、PGI 2014(14.10) までにバンドルされた FLEXlm ライセンスマネージャ(lmgrd/pgoupd)と PGI 2014 当時に取得した license.dat を使用した場合は、PGI 5.2 ソフトウェアまで使用出来ます。
(参照)最新バージョンだけでなく、過去のバージョンも同時にインストールして各々動作しますか?。
▶ 購入した製品ライセンスの固有の PIN 番号は、どのように知ることができるでしょうか?
購入したライセンス製品の固有の PIN 番号は、現在使用している license.dat の中に記されております。なお、PIN 番号とは、ライセンスの固有な番号で、123454(一例) 等の 6 桁の数字で表現されております。この数字に相当するものは、上記に license.dat の例示がありますが、この中の赤字で、VENDOR_STRING=109839 と記された中の 109839 が相当します。この番号で、PGI のデータベース上でユニークに識別され、ご購入製品が特定されます。
また、PIN 番号は、弊社が発行した「エンドユーザ様ご登録書(ライセンス証書)」の中にも記載されておりますので、証書からも参照できます。
なお、license.dat のデフォルトの存在場所は、Linux/OS X 上では、/opt/pgi の配下、Windows 上では C:\Program Files\PGI の配下です。
▶ 現在の自分のライセンス情報をどのように知ることができるでしょうか?
現在の自分が所有しているライセンス情報は、PGIライセンス発行サイトにてオンラインで入手が可能です。お客様のWebアカウントでログインした後、"Manage PGI Products" --> "License Management" の画面になりますので、PIN番号のボタンをクリックすると、ライセンス情報、サブスクリプション期間終了日等が表示されます。また、現時点で使用できる PGI ソフトウェアのリビジョン番号は、"Create Permanent keys" --> "License Management" の画面で見ることができます。
使用可能なリビジョン番号の考え方は、ご自身のサブスクリプションの有効期限”日”(subscription expires) 以前にリリースされたリビジョンを使用できると考えて下さい。
▶ PGIの Web アカウントに関して
お客様は、個人用の PGI アカウントがご購入時に作成されております。このアカウント ID を用いて、ライセンスキーに係わる処理を行っていただきます。Webアカウントの詳細は、こちらのページにありますので、ご参照下さい。